『アオイホノオ』20巻読みました(感想)
前回
アオイホノオもついに20巻の大台に乗りました。すごいですね。
この漫画は80年代のサブカルチャー史としてとても優れているように思います。漫画で分かる80年代サブカルチャーみたいな。
僕も日本史とか世界史は漫画で学んだクチなので、こういう媒体はありがたいです。あと単純に僕が好古主義だというのもありますが。(今を生きていないとも言う)
さて、本編。
『愛国戦戰隊大日本』を製作するダイコンフィルム。
初手から庵野のこだわりが爆発。
こんなものを出すくらいなら…
作品なんて、作らなきゃいいじゃん!!
なんとか庵野を誤魔化す赤井くん。
赤井、ヤベーやつだらけで大変そうだ。
一方、ホノオくんは『ダン』を連載中、編集者との物理的な距離もあることで無駄なやりとりをしてしまった。(ここよくわからなかった)
ことが契機なのか契機じゃないのかはわからないが、次の上京を機にアシスタントを勧められる。
新谷かおるのところかな? と思ったホノオくんは編集、三上に「二度と帰ってこれない」と告げられる。
新谷かおる、全盛期はそんなに忙しかったのかと思うぼくは次のページで「アッ」と鳴き声じみた声をあげる。
ラムちゃんのコスプレ……
一本木蛮だ!
そうかぁ、ここで登場か。うーん、謎の人物だ。ドラマのアオイホノオも絡んでたね。
そんな彼女が表紙の『ふぁんろーど』の「ザ♡お気に入り♡キャンペーン」で自分の名前を見つける。
雑誌の枠を超えた漫画ランキングがファンの投稿でわかるという漫画版のオリコン
らしい 。
女の子にアシスタントしてもらったエピソードはなんとなくむかついたので飛ばします。(漫画だぞっ!)
そして、東京にやってきたホノオくんが訪れたプロの漫画家は細野不二彦だった。
あー、細野不二彦かぁ。作品数多いからなんだかんだ『ギャラリーフェイク』くらいしか知らねえとか失礼なことを思ってた。青年誌移る前はギャグ寄りだったのね。『さすがの猿飛』とか『Gu-Guガンモ』とか。
でも細野不二彦の仕事場に行く話で女の子にアシスタントしてもらったエピソードが前ぶりとして効いてるのは地味にうまい。ベテランの味って感じがした。(急に漫画の構成の話をするオタク)
細野不二彦が原稿に使っていたという画用紙を買っているところでばったりと同級生に遭遇。
学校の課題の映画の出演をオファーされ、急遽、その友達の下宿に泊まり込みで映画を撮ることに。
ホノオくんは主役で、恋人役も用意されていた。
女の子と泊まり込みで映画を撮りたい人生だった。
※これはアオイホノオ本編の言葉ではなくただの僕の思いです。
撮影の中で距離が縮まり、つい映画を観に行こうと誘ってしまうホノオくん。
ん? この孤独なシルエットは?
コブラじゃねーか!
コブラの魅力を語る中で相手の女の子は普段アニメとか見ないタイプだということが発覚。(怪獣映画に出てくれてるのに(ホノオ談))
さらに相手の女の子は田舎に婚約者がいるということも判明。
色々と大ダメージを受けたホノオくんであったが、コブラの面白さに救われる。
やっぱコブラって神だわ
そんなこんなで怪獣映画の撮影を終えたホノオくんの元にもう一つの出演依頼が舞い込む。
『ワンダーマスミ』の続編映画だ。
タイトルは『摩訶』……
学生映画かっ!!?
というホノオくんのツッコミ。こういう謎タイトルはサブカル系学生映画あるあるですね。(ここで特撮映画に出てるヒロインに思い馳せるホノオくん(流石にあんまり共感できなかったけど))
頑張って作った絵コンテも却下。それでも……それでも……
美人と映画を撮りたい人生だった
※繰り返しますがこれはアオイホノオ本編の言葉ではなくただの僕の思いです。
そしてそしてお待ちかねのダイコンフィルムパート(島本先生ごめんなさい)
東京で開かれるSF大会で上映する作品のうち、庵野の作品の進捗がゼロという状態であった。(イメージ映像で現れるイデオンTシャツ山賀すこ)
すでに撮った映像を庵野に見せて元気を出してもらおうと話してる中、岡田斗司夫とかいう奴がよくわからないことを言い始める。
スピルバーグに勝たれへんやん?
……。
ということでまた赤井くんが頑張って岡田斗司夫とかいう奴の「スピルバーグっぽさ」を読み取り、岡田斗司夫とかいう奴を納得させる方向に持っていきます。
赤井有能。
庵野はろくに寝てないふらふらな状態で飯を食っていたところ、近くで交通事故があり輸血の協力をさせられてさらにグロッキーになってしまった。漫画のような男である。(漫画である)
結局庵野の作品は間に合いませんでした。
次巻!
ついにあの『超時空要塞マクロス』が放送開始。
これはとてもとても楽しみだ。