『プーと大人になった僕』を見たけど三連休じゃなかったら即死だった
『プーと大人になった僕』を見て来ました。
タイトルの通り三連休じゃなかったらかなり危なかったですね。内容自体はとてもよかったんですけど、社会人には響きまくりでした。
途中で何回か涙腺が緩みましたね。ええ。
じゃあ内容とか思ったことを忘れないうちに書くゾー
(※ネタバレ注意)
さて、この映画も原作同様に本を読み進めていくように話が進んでいきます。
クリストファーロビンの生涯がページをめくっていくように語られていく中、初手でいきなりクリストファーロビン幼年期の終わりのシーン。
寄宿舎に行くということでプーたちとお別れ会を開きます。
「絶対に忘れないよ」って話したりする前ぶりは王道だけど効くのでやめてくれえ……。
そして、成長して結婚して子供も出来るまでになります。
なにげに戦争にも参加してて驚きました。
あとクリストファーロビンの奥さん、キャプテン・アメリカの……いややめておこう。
戦争を生き残ったクリストファーロビンは立派な社畜になっていた!
仕事が忙しく奥さんや子供とすれ違うシーンで彼らの苦悩を描写して視聴者にもフラストレーションをかけていきます。
心が磨り減っていた彼はプーたちのこともすっかり忘れてしまっていました。
一方、100エーカーの森ではプー以外の森の仲間の姿がなくなるという事態に。
途方にくれたプーはクリストファーロビンが通っていた穴を通ることを決意。
なぜかクリストファーロビンの住む家の近くの公園の木からプーが出現。
なぜ? 細けえことはいいんだよ!
ファンタジーで済ますところとロジカルなところがあるのはさすがといったところ。
地味に好きなのはプーが公園に現れたとき、休出から戻って来ていたクリストファーロビンがクリストファーロビンとトランプやりたがりおじさんから身を隠すために公園に逃げるところ。公園に行くのが自然な流れで気持ちがいい。
クリストファーロビンとトランプやりたがりおじさんは公園のシーンより前からクリストファーロビンが社畜であるという描写にも一役買っていて無駄がない。
何が言いたいかというとクリストファーロビンとトランプやりたがりおじさんすこ。
話を戻すとクリストファーロビンとプーが公園で出会い、はじめは自分がノイローゼになったかと思うが、クリストファーロビンとトランプやりたがりおじさんの登場でプーを自分の家に連れて行くことに。
その後、プーに家を破壊されてブチ切れたクリストファーロビンはプーを100エーカーの森に帰すために自分の昔住んでいたところに向かって、なし崩し的に100エーカーの森にまで戻ってきます。
一番驚いたのは100エーカーの森が実在するということでした。(ラストシーンで家族で一緒に行ってた)
今までクリストファーロビンの妄想だとばかり思っていました。ヤベーやつだと思っててすみません。
プーのお願いの通りにクリストファーロビンは他の仲間を探しますが、仕事のストレスで余裕のなかった彼はふとしたことでプーに当たってしまいます。
落とし穴にはまって今日から俺はの今井状態になったクリストファーロビンですが、脱出中に頭を打ち、気を失っている間に雨で水がたまって外に出れます。
夢でのシーンはクリストファーロビンの精神状態を象徴的に描いていましたね(シーンの意味をちゃんと理解していないときのふわっとした感想)
ところでクリストファーロビンのハマった落とし穴はズオウとヒイタチというプーさんにおけるヴィランのために作られたものなのですが……
映画を見ている時のぼく
「ズオウ? ヒイタチ? いや全然わからん」
なんか悪いやつってぐらいで多分隣で見てたよその子供と同じくらいの認識でした。
ということでググりました。
あのTDLの『ハニーハント』にも出て来るあいつらでした。
ググった瞬間に「あっ(察し)」ってなりました。あれはトラウマそら怖いわ。
話を戻します。
プー以外の仲間たちが姿を消していたのは、オウルの家の風見鶏が壊れた拍子に不気味な音をあげて、ズオウやヒイタチの鳴き声と勘違いして隠れていたからだったのです。
他の仲間たちを見つけ自分がクリストファーロビンだと名乗りますが、怯える森の仲間たちは大きくなったクリストファーロビンをズオウだと言って聞きません。
そこでクリストファーロビンは、お芝居でズオウを退治してやります。
ここのシーンこの映画でかなりすこ。
仕事の書類が入ったカバンをズオウに見立てて攻撃する演出、シンプルだけどやっぱいいんだよなぁ。
信頼を勝ち取ったクリストファーロビンは今度はプーを探して約束のあの場所にいきます。ここ涙腺決壊ポイント。
目がうるうるだったのでここは書きません(手抜き)
100エーカーの森でストレス軽減をしたクリストファーロビンは仕事のため、会社のあるロンドンに帰ります。
はえ、こっからどうやって話進むんだ? と思った矢先に問題発生。
ティガーがクリストファーロビンの鞄から書類を抜き取っていたのでした。
ここでプーたちが書類をクリストファーロビンに返そうとするのですが、ここで彼の娘が彼の昔住んでいたところに遊びにきていたのでした。
(クリストファーロビンは仕事のため来れないとしていてこっちに来ていたことを隠していました。結局ばれたけど)
娘とプーたちが出会って一緒に書類を返すために「探検」に出ます。
プリキュアの妖精がよくやる喋らない動かないをほとんどやらないことで騒動を起こしながらもプーと娘はクリストファーロビンの会社までたどり着きますが、結局書類をぶちまけてしまいます。
一方で娘がいなくなったことを知った奥さんとクリストファーロビンが合流。娘を無事見つけたことで彼は自分の本当に大切だったものを再確認します。
プーが親子の架け橋になっていたという構図が、あー痺れる。
ただ、仕事はもうめちゃくちゃ。
クビ待った無し、かと思いきや
全く別の発想で見事大逆転!
ヒイタチ(上司)というヴィランを倒します。
ティガーの歌というミュージカル要素もあったのでこれでディズニー要素を満たしましたね。
さて、この映画で最も伝えたかったことそれは……
有給休暇を取ろう!
ということももちろん大事なのですが、やっぱりプーさんでの名言の一つである
「何もしないこと」を大事にということでしょうね、この物語のメインテーマはやっぱりこれでしょう。
あとは自分らしく生きるということでしょうかね。
人間たちがプーたちに「それは楽しいの?」とか「じゃあやらなくていいんじゃない?」とか純粋に問いかけられてハッとさせられる場面が何度かあってあーもうマジポケットにファンタジー(言語化放棄)
あの頃に戻して……と思ってもそれはやっぱり無理だし、現実は現実としてあるのでそれと上手く折り合いをつけながら「何もしないこと」をしようということですね。
無理したら壊れちゃいますからね。
そんな有給休暇を取りたくなる映画、
『プーと大人になった僕』は始まったばかりです。
あ、こっちだった。