『この世界の片隅に』感想(※ネタバレ注意)
巷で噂のアニメ映画を見てきました。
この世界の片隅にです。
ぼくはここんとこ映画館ではアニメぐらいしか見てないですね。オタクなので。
さて、この作品は原作漫画が文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞に選ばれてるようですね。
文化庁メディア芸術祭といえばあのストライクウィッチーズも選ばれている由緒正しいやつです。※ストパンはアニメーション部門審査委員会推薦作品
題材が普通に真面目と言うか重いものなので、下手なことは書けないなぁと思いつつ、好きなことを書きます。
一応ネタバレ注意ってことにします。
でもめんどいんで(細かく覚えてないんで)あらすじは書きません。
便宜上、ここでは決定的な例のあのシーン*1を境に『前半』、『後半』って分けたいと思います。
さて、その前にぼくは結構戦争モノに弱いです。
小学生の時は図書室でずっとはだしのゲンを読んでるような悲しい奴でした。
ので、事前知識が「広島」とか「太平洋戦争」くらいしかなかったぼくは
はだしのゲンやんけ! と思いました。
(朴さん好き)
さらに言えばぼくは昭和に魂を惹かれていて、昭和史も大好きです。(詳しいとは言っていない)
ゆとり世代であるぼくですが、昭和という時代に憧れがありますね。
といっても戦中はデリケートですし、かの戦争について語る器量もないのでその点についてはほどほどにするつもりです。
閑話休題。普通に映画の話をします。ボゲーッと見てていきなり夏目友人帳みたいで驚きました。
ただ、そういうファンシーな感じで進んでいくのかなと思ったけどそういうわけでもありませんでしたね。
(子どもにしか見えない的なことだったんでしょうね。原作だともうちょっとちゃんと描写されてそう)
ぼくが勝手に『前半』と定義しているパートですが、
率直な意見で全体的にめっちゃえっち
女の子がめっちゃいいですね。表情と言うか雰囲気というか仕草というか。
絵柄は可愛い系なんですが、動くとエロスありますねえ。昭和っていいですねえ。
# エロといえば迷子になった時のあの娼婦(?)も気になりますね。
あとは能年玲奈のんの広島弁よかったですね。漫画とかだと怖いイメージしかありませんが。
問題のシーンとしては元彼を家に泊めるところなんかは完全にNTRのエロ漫画でした。ま、彼は死ぬんですけどね。
# もう少しだけふざけると、艦の名前が出るたびにサジェスト汚染のあいつら*2が思い出されてしまいました。どうでもいいですけど。
このように『前半』は戦争中であるにしてもそこまでの実感がなく、日々は大変であってもわりと平和に過ごしています。
少し真面目に書くと『前半』の終盤では空襲警報の回数の増加と共に戦争中であるという現実が彼女たちの日常に侵食していきます。
浸食されながらも、戦争中であるという現実を日常に取り込んでしまっている描写が現代の視点で見ればある種不気味でした。
# 空襲警報にさえ慣れていく様子は、緊急地震速報のそれを連想しました。
ただし、それも限界を迎え、ぼくの言うところの『後半』から流れが変わります。
多くを失った主人公すずだけでなく、周囲の人々も度重なる空襲等によって疲弊していきます。
そういった状況で主人公すずも心が折れますが、なんやかんや*3なんとか立ち直ります。
ここまで適当に書いていきましたが、この作品のテーマあるいはメッセージはなんだったのか、という話でそれっぽく締めたいと思います。
# そんなものは作品を見た個々人で異なるとは思いますが……
月並みですが僕は、置かれた環境(世界)がどうであれ生きていこうよ! 頑張ろうよ! ってことかなと考えました。
ここで無駄に深堀するんですが、それってセカイ系の思想と相反してるのかなとふと思いました。
そんなことを思うのはぼくが未だにセカイ系*4が大好きな中二病だからかもしれませんが。
さらに穿った見方をすると、アンチセカイ系として、「現実見えてない奴はちゃんと現実見て生きよう」と言い換えられるかもしれません。
そこまでは我ながら飛躍だと思うのでやめますが、一生懸命生きるというのはきっと良いことだと思うので、うつ病にならない程度にぼくもそうしたいと思います。
幸い今の時代は、理不尽な武力という暴力に見舞われることも滅多にないようなので。